ワクチン・予防医療
ワクチン・予防接種
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狂犬病ワクチン
狂犬病は人にも感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)の1つで、発症した動物から噛まれることで感染します。
人が発症した場合の致死率はほぼ100%となり、とても重要な感染症です。
日本には「狂犬病予防法」という法律があり、飼い主様はワンちゃんの登録と一年に1度の予防接種が義務付けられています。(違反した場合は20万円以下の罰金が科せられます)
狂犬病予防強化月間は4~6月となりますが、当院では、1年中いつでも接種していただくことが可能です。 -
混合ワクチン
ワンちゃんの混合ワクチン
混合ワクチンの接種は義務化されていませんが、ワンちゃんの健康を守るためにも、定期的な接種をおすすめしております。
混合ワクチンの接種により、命の危険にかかわる病気の発症や重症化を抑え、感染を防ぐ効果が期待できます。混合ワクチンの種類や接種スケジュールなどは、ワンちゃんの生活状況により異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。-
5種混合ワクチン
- 犬パルボウイルス
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルス2型
- 犬パラインフルエンザ
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10種混合ワクチン
- 犬パルボウイルス
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルス2型
- 犬パラインフルエンザ
- 犬コロナウイルス
- レプトスピラ感染症4種
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ネコちゃんの混合ワクチン
混合ワクチンの接種は、室内で暮らすネコちゃんにも重要です。
室内であっても、飼い主様や家族が外から病原菌やウイルスを室内に持ち込んでしまい、ネコちゃんが感染するリスクがあります。また、外と家の中を行き来している場合も同様です。なかには有効な治療方法がない感染症もあり、完治が難しくなる可能性があります。ネコちゃんの健康を守り、毎日を安心して暮らすためにも、混合ワクチンの接種をお考えください。-
3種混合ワクチン
- 猫汎白血球減少症ウイルス
- 猫伝染性鼻気管炎ウイルス
- 猫カリシウイルス感染症
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5種混合ワクチン
- 猫汎白血球減少症ウイルス
- 猫伝染性鼻気管炎ウイルス
- 猫カリシウイルス感染症
- クラミジア感染症
- 猫白血病ウイルス
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猫エイズウイルスワクチン
- 猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)
混合ワクチンを接種する時期
当院で行うワクチン接種では、WSAVA(世界小動物獣医師会)によるガイドラインに従い、生後16週齢までに最初の接種を行い、さらに1年後が再接種のタイミングを推奨しております。
当院では「抗体価検査」により、ワクチン接種後に抗体を獲得できたかどうかの検査が可能です。検査結果をもとに、ワクチンの追加接種をご提案する場合があります。もしくは、年に1回のワクチン接種を継続しましょう。 -
予防医療
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ノミ・ダニ予防
ノミ・マダニはどちらも動物を吸血する生き物で、ワンちゃん・ネコちゃんともに病気を媒介する外部寄生虫です。
ノミの寄生ピークは梅雨から夏にかけてですが、室内の温度が13度を超えている場合は冬でも活動しています。家族の一員であるペットたちを守るだけでなく、自分自身の安全を確保するためにも、1年を通して予防を心がけましょう。ワンちゃんはスポットタイプと、おやつタイプ2種類(ノミ・マダニ予防のみとオールインワンタイプ)で、ネコちゃんはスポットタイプ(ノミ・マダニ予防のみとオールインワンタイプ)で予防します。オールインワンタイプは一度でノミやマダニ、フィラリア症、消化管内寄生虫の駆除ができるため、オールインワンタイプがおすすめです。いずれの薬剤も1ヶ月間は効果が持続しますので、1ヶ月に1度の投薬で予防ができます。
また当院では、3ヶ月に1度の投薬タイプもご用意しております。
3ヶ月に1度のお薬は、ワンちゃんにはおやつタイプとスポットタイプ、ネコちゃんにはスポットタイプをご用意しております。-
ノミ
「消化管内寄生虫」や「ノミアレルギー」などはノミの寄生が原因です。ペットだけでなく、人間も「猫ひっかき病」や「消化管内寄生虫」「ノミアレルギー」などを引き起こすことがあります。
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マダニ
草木の葉っぱなどから動物に飛びつくことで寄生するマダニ。梅雨と秋で感染のピークが2度ありますが、一年中生息しているため、一年を通して予防する必要があります。マダニが動物に寄生した場合は、重篤な貧血を引き起こす「バベシア症」や「猫ヘモバルトネラ症」「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」といった深刻な病気を媒介することも。これらは人間も例外ではありません。人に寄生した場合は「ライム病」や「日本紅斑熱」「SFTS」など、ペットと同じく生命の危機にかかわる病気の原因にもなります。
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フィラリア予防
犬糸状虫症(いぬしじょうちゅう)は、蚊が媒介して肺動脈や心臓に寄生することです。重症化した場合は命にかかわる感染症でもあり、ワンちゃんだけでなくネコちゃんに感染する場合もあります。
ネコちゃんはワンちゃんと比べて、検査による診断が難しいため発見が困難かつ突然死の原因となる場合もあります。現段階では有効な治療法も確立されていないため事前の予防が大切です。
蚊が出現した1ヶ月後から、蚊がいなくなった1ヶ月後までの予防が推奨されております。
当院では基本的に5月下旬~11月下旬(地域・気候により延長する場合があります)の投薬を推奨しておりますので、お早めにご連絡ください。
ワンちゃんは錠剤やおやつタイプ、注射薬(年に1回)を、ネコちゃんはスポットタイプといったように、ペットたちの嗜好性やライフスタイルに合わせて適切な予防法をご提案します。注射薬は予約制ですので、ご希望の方はお問い合わせください。 -
去勢・避妊手術
望まない妊娠や性別特有の病気の予防のため、去勢・避妊手術をお考えください。
手術の選択権は飼い主様に委ねられていますが、少しでも分からないことや不安なことがある場合は、当院までご相談ください。当院では、生後6ヶ月以降での去勢・避妊手術を推奨しております。(ただし犬種によって変動します。)-
去勢手術のメリット
- 望まない繁殖を防ぐことができる
- 発情期の問題行動が抑制できる
- 攻撃性が減る
- 生殖器疾患が予防できる
- 肛門周囲腺腫の発症リスクを低減できる
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避妊手術のメリット
- 望まない繁殖を防ぐことができる
- 発情期の問題行動が抑制できる
- 乳腺腫瘍などの病気を予防できる
- 偽妊娠が予防できる
- 発情時のストレスがなくなる
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ノラ猫の去勢手術・避妊手術
ノラ猫問題は、人間とネコちゃんが共存する上で考えなくてはならない課題です。人間ができることは去勢・避妊手術を行い、ネコちゃんたちが人間たちと一緒に生活できる環境を作る努力をすることです。
当院では人間とネコちゃんの共存をめざした社会づくりとして、ノラ猫を一時的に保護し、去勢・避妊手術を行った上で元の場所へ戻す活動を支援して、ノラ猫の去勢・避妊手術も行っています(通常料金)。ノラ猫を保護・捕獲した際は、ご来院の前にまずご連絡ください。既にご予約が入っていたり、緊急の手術が必要だったりする場合は、お預かり当日の手術が難しい状況もあります。あらかじめご了承ください。手術後は改めてご連絡し、お迎えをお願いしております。
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料金案内
- 料金については、お電話にてお問合せください。
- 必ずご予約を確保したうえでお越しください。